仕事でチャレンジしたいこと 目標
仕事でチャレンジしたいこと 目標
北鎌倉駅近くの寺院群は名所です。
11月中旬から12月にかけてが見ごろと聞いて、カメラ片手に何度か訪れているのですが、いつも早すぎたり、遅かったりですが。
「ここぞ」というタイミングに合いません。今年はどうでしょう?
「やがて消えゆくもののあはれ」を私たちは紅葉の艶やかさに重ねます。
しかし、当の落葉樹たちはこんな感傷とは無縁で、「光合成の生産性が落ちるので、冬に葉を残していてもエネルギーを消耗するだけ。効率重視です」
と、いたって合理的です。
カエデにしてもウルシにしても、岩肌がむき出しの急斜面で岩を抱きかかえ、根を割り込ませて強引に成長している姿をよく見かけます。
観光名所の大きな滝や岩だらけの渓谷が見事な紅葉に彩られるのもこの生命力のなせる技です。
ほかの草木があきらめる岩の上にも根を伸ばし、力強く繁栄の場所を切り開いているのです。
会社にもこういう逞しさが求められます。
得意分野に安住しているだけではすぐに市場での地位を失うというのが企業競争の現実、つらいところです。
新たな技術に挑戦し、事業分野を広げ、時にはまったく新しい事業も立ち上げていかなければなりません。
今、この瞬間も、多くの仲間が岩の上に根を張るような仕事に挑んでいます。
環境が厳しいのは承知の上で、少々力ずくでも足場が築ければ、他社が手にしていない成長の可能性をつかむことができます。
もちろんリスクもあり、成功を信じているとはいえ、「この努力は報われるのか」と不安にもなることもあります。
「失敗を恐れず果敢にチヤレンジしてほしい」。
上からは勇ましい言葉もかけられます。
その気概は大切ですが、私は、そんなふうに部下を鼓舞したのであれば、結果が思うようにならなかった時でも部下の努力をしっかり褒めていただきたいと思います。
「目標に届かず、残念だった」と言う前に、「よく頑張った、ナイスチヤレンジ!」と、まずは心から褒めていただきたい。その言葉が「失敗を恐れない逞しい気風」をつくっていきます。
表面的な成果だけで部下たちの苦労した時間を評するのは実にもったいないということです。